ニュースリリース
2016.09.17
中秋の名月企画「琵琶の夕べ」を開催しました。
9月16日(金)、しまね文化振興財団(いわみ芸術劇場)との共催で、中秋の名月企画「琵琶の夕べ」を開催しました。当センター点字図書の利用者、ボランティアを含め134名の地域住民の皆様にご来場いただき、古典の名曲である荘厳な平家物語「祇園精舎」から上方落語を元にした軽妙な「はてなの茶碗」まで、琵琶奏者・久保田晶子さんの弾き語りで全4曲の琵琶の演奏をご披露いただきました。(演奏曲目及び奏者プロフィールはこちら)
琵琶は、平安時代には日本に渡来し、その後、弾き語りを生業とした盲人の琵琶法師が演奏してきた楽器です。現代では、琵琶の弾き語りを生業とする盲人の琵琶法師はいなくなりましたが、久保田さんが奏でる薩摩琵琶は、盲人僧が薩摩藩の武士に伝えたのが始まりと言われています。
来場者は、現代の琵琶法師とも言える久保田さんの演奏を通して、かつて長きにわたり盲人の琵琶法師が守り伝えてきた日本文化の素晴らしさを感じ取ったようでした。
来場者のお一人である広瀬住友さん(浜田市相生町)は、「琵琶は初めて聴いたが、語りがあり、その声に合わせて弾く琵琶の音色は、純和風の情緒があり、日本古来のものだと感じた。」と話しておられました。
センターでは、共生社会の実現を目指して、引き続き視覚障がい、聴覚障がいに対する地域の皆様の理解と関心を高めるための取組を進めてまいります。